女性の働き方は変わった?①|時代に翻弄された世代として

お仕事

誰の人生にも、
「もしもう少しだけ生まれる時代が違っていたら…」

と思う瞬間があるのではないでしょうか。

制度も価値観も働き方も、
時代によって大きく変わる。

その変化の波に、私たちはいつも“当事者”として巻き込まれてきました。

私自身も振り返ると、
「あと数年ずれていたら、私の働き方も人生も違っていたのかもしれない」

と思うことがあります。

そんな“時代の境目”に立っていた世代として、少し当時のことを書いてみようと思います。

女子の就職先は限られていた時代

私は1964年の早生まれ。

高校卒業は昭和57(1982)年3月でした。

進学校だったので、
進路は「どこの大学にするか?」が基本でした。

ただ当時、東京のいわゆる大企業では、
4年制大学卒の女子はほぼ門前払い

競争率が高いのではなく、
そもそも求人自体がなかったんです。

そのため、進路は限られていました。

・公務員(教員・官僚など)
・看護師・医師・弁護士などの専門職

一般企業に行く道は、
ほとんど見えていませんでした。
(※地域によっては違いがあったかもしれません)

当時は「4年制大学より短大のほうが就職に強い」という時代でした。

いわゆる事務職の求人は
高卒・短大卒向けで、待遇も明確に違っていました。

私は丸の内のOLに憧れていたので(笑)、
迷わず金融機関への就職実績が多い短大を選びました。

まだバブルではありませんでしたが、
バブルに向かっての仄かな香りがし始めていた頃。

そんな時代でしたので

”金融機関は潰れない”
”仕事は楽でお給料が高い”

そんなイメージが浸透していたからです。

※この”仕事が楽”という部分は
とんでもない間違いだと就職した後でわかるのですが(笑)

就職活動の“今ではありえない質問”

就職は昭和59(1984)年。

筆記試験もありましたが、
面接ではこんなことを聞かれました。

・ご両親との関係は?
・自宅通勤ですか?
・結婚したらどうしますか?
・子どもができたらどうしますか?

つまり
「家庭的で自宅通勤の問題のないお嬢さんかどうか」の確認。

私は実際、面接官に
「弟さんの勉強とかも見てあげるのかな?」

と問われ
「はい、時々教えてあげます。」

と真っ赤な嘘をついた覚えがあります。

こんな質問は、今なら完全にアウトです。
セクハラ・差別、どちらの観点でも一発NG。

当時は
男性=営業
女性=事務
というのが当たり前の時代でした。

女性は補助的な役割で
結婚したら仕事を辞めて家庭に入るのが普通。

いわゆる”寿退社”というやつです。

仕事も、出社したら
灰皿を洗ってお茶を入れる

ことも含まれていました。

”この湯呑は◯◯課長の”とか覚えていましたよ。

男女雇用機会均等法と“あと数年の差”

転機となるのが男女雇用機会均等法です。

制定:昭和60(1985)年
施行:昭和61(1986)年

もし4年制大学に進んでいれば、
私は「均等法一期生」でした。

これが私の「あと数年違えば」です。

最初の均等法は“理想だけ”だった

この法律の正式名称は

「雇用の分野における男女の
均等な機会及び待遇の確保等
に関する法律」といいます。

長っ(笑)

この法律の名前の付け方
なんとかならないの?といつも思います。

その前身は、昭和47(1972)年の
「勤労婦人福祉法」です。

こちらは名前からして時代を感じますよね。

ただ、最初の均等法は
・努力義務が中心
・罰則なし

つまり「理想は掲げたけど強制力は弱い」ものでした。

その結果

・総合職
・一般職

という形で、実質的な差は残りました。

実質的な差別は残ったものの
大手の企業などでは、コーヒーマシーンなどが導入され

”お茶くみ”がどんどんなくなっていったのはこの頃からです。

本当の変化はここから始まった

大きな転換は

平成9(1997)年改正
平成11(1999)年施行

ここで**男女差別が禁止(義務化)**されました。

さらに平成19(2007)年施行の改正では

・間接差別の禁止
・セクハラ対策の義務化
・男性への差別も禁止

など、より実効性のある内容に変わりました。

男女雇用機会均等法は限定的

この様に少しずつ少しずつ
進化していっている男女雇用機会均等法ですが

この法律は、あくまでも
”雇用における男女の均等な機会”を法的に保障すること。

雇用の機会が得られたその先

それまでの社会的な価値観を払拭し

職業生活上、活躍することはまだまだ困難な状況です。

女性活躍推進法

そんな中
働く女性の後押しをするため制定されたのが
「女性活躍推進法」です。

この法律の正式名称は
「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」

で、平成27年(2015年)に成立し平成28年(2016年)に施行されました。

目的は

”働く意思を持つすべての女性が
その個性と能力を十分に発揮できる社会の実現”

です。

10年間の時限立法(期限のある法律)で
女性の職場環境を良くするための法律ですが

具体的には

妊娠・出産をきっかけに離職せざるを得ない

また

昇進面において不利益な扱いを受けたりする

などの問題を解決するための措置を企業に求めるものです。

10年たった今、
令和8年(2026年)4月には

「改正女性活躍推進法」が施行され
更にパワーアップしています。

※この法律については別の機会に書きたいと思います。

働く環境はここまで変わった

私が働き始めて42年。今はまったく違う世界です。

・お茶出しなし
・灰皿洗いなし(笑)
・若い女性が堂々と働く

むしろ年配男性がタジタジになる場面も。

うちの子は図らずも全員公務員なのですが
最初から、完全男女平等の環境で

最初からこの環境で働ける世代が、少しうらやましくもあります。

それでもまだ道半ば

ここまで40年で大きく変わりました。

でも

・パワハラ
・マタハラ
・女性管理職の少なさ

まだ課題は残っています。

変化が遅い理由

なぜ変化はゆっくりなのか。

その理由のひとつは
政策を決める側に若い女性が少ないことだと思います。

今の若い世代は

・働き方
・家族の形
・キャリアの積み方

すべてが違います。

若くもない、女性でもない
”年配の男性たち”が中心になって

話し合う政策では・・・

女性たちリアルな声が政策に反映されれば、
変化のスピードはもっと上がるはず。

これからも働きながら見届けたい

私が現役で働いている間にその変化を見届けられるのか。

それを楽しみに、もう少し頑張ってみようと思っています。


次回は女性活躍推進法について考えます。


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