東京駅で、突然転んだ話
先日、友人と食事の約束をしていた私は、
東京駅からレストランまでの道を歩いていました。
時間には余裕がありましたし、
別に急いでもいませんでした。
場所はビルとビルの間の、
タイルの貼ってあるコンコース。
タイル貼りとは言っても、
全く段差のないようなものです。
最近は、出かける時は
スニーカーかスポーツブランドのサンダル。
その日もスニーカーでした。
何かにつまずいたわけでも、
段差があったわけでもありません。
え??と思った時には、
地面に横たわる形で転んでいました……。
不思議とどこにも痛みはなかったので、
というか、確認するより先に、
もう瞬間的に立ち上がってしまいました。
何もなかったようにさっさと歩けたので、
その場から立ち去ったのですが、心臓はバクバク。
でも、ちょっと先から向かい側を歩いてきていた殿方の、
目も口も「O」の形になっていたのが忘れられません。

後から見たら、あざになっていたのは、
・左足の膝から下の側面ちょっと
・左手の手首の側面3センチくらい
でした。
「まだ間に合った」ということなのかも
私、すごく受け身が上手いんだわと感心しちゃいました。
というか、
運動神経がまだ間に合ったってことですよね。
これ、間に合わなければ、
手を先について手首の骨を折るとか、
足首が下になって足首の骨を折るとか、
したんだろうな。
本当に気をつけなきゃいけませんね。
反省しました。
頭に浮かんだ「フレイル」という言葉
そこで、色々考える中、
頭に浮かんだのが「フレイル」という言葉です。
最近、厚生労働省のホームページや、
市町村の広報誌で目にすることが多い言葉です。
まだまだ私には先の話と思っていたのですが、
予防するには早すぎることはないですよね。
「フレイル」について、調べてみることにしました。
「フレイル」とは、病気ではなく“衰え始めたサイン”

最近よく聞くようになった「フレイル」という言葉。
なんとなく
「高齢になって弱ってしまった状態」
というイメージを持っていたのですが、
調べてみると、実はもう少し細かい意味がありました。
フレイルとは、
健康な状態と、介護が必要な状態の“間”の段階のこと。
加齢によって、体力や筋力、
心や社会とのつながりなどが少しずつ低下し、
「なんとなく前と違う」が増えていく状態です。
ただし、ここが大事なのですが、
フレイルは“まだ戻れる段階”とも言われています。
だから最近、
行政や医療の現場でも、とても重視されているようです。
「歳だから仕方ない」で済ませない時代に
以前は、
「歳をとれば弱るのは当たり前」
「年齢的に仕方ない」
という考え方も多かった気がします。
でも今は、
健康寿命を延ばすことがとても大事だと言われる時代。
以前、
「平均寿命と健康寿命」について調べた時にも、
“長生き”と
“元気に生活できる期間”は違う、
ということに驚きました。
▶「平均寿命と健康寿命」の記事はこちら
平均寿命そのものは長くなっていますが、
問題は「元気に自立して暮らせる期間」をどう長く保つかです。
つまり、
長生き=幸せ
ではなく、
“元気で動ける時間”をどれだけ保てるか
が重要になってきているんですね。
その“境目”にあるのがフレイル。
だからこそ、
最近これだけ注目されているのだと思います。
フレイルは「身体」だけの話ではない
私は最初、
フレイル=筋力低下
くらいに思っていました。
でも調べてみると、
実はフレイルにはいくつか種類があるそうです。
身体的フレイル
一番イメージしやすいのがこれです。
- 筋力が落ちる
- 歩くのが遅くなる
- 疲れやすくなる
- 転びやすくなる
- 体重が減る
- 免疫力の低下
- 骨量の低下
など、体の衰えを指します。
水分を取れずに、脱水状態になるのもこのうちの一つです。
今回の私の転倒も、
「まだ大丈夫」で終わらせず、
少し意識した方がいいサインなのかもしれません。
精神・心理的フレイル
フレイルというと、
どうしても「筋力」や「体力」の低下をイメージしがちですが、
実は心の状態も大きく関係しているそうです。
これを「精神・心理的フレイル」と呼びます。
高齢になると、
- 定年退職で生活が大きく変わる
- 子育てが終わる
- パートナーや親しい友人を失う
など、人生の環境そのものが変わっていきます。
そうした変化の中で、
- 気力がなくなる
- 外出がおっくうになる
- 何をするのも面倒になる
- 意欲が低下する
- 人と関わるのが面倒になる
- 認知機能が低下する
といった状態が少しずつ増えていくことがあるそうです。
さらに、
うつ状態や軽度の認知機能低下につながる場合もあるとのこと。
「年齢のせいかな」
「疲れているだけかな」
と思っていても、
実は心の元気が少しずつ落ちているサインかもしれないんですね。
特に、
仕事をしていた人ほど、
退職後に生活のリズムや役割が大きく変わり、
急に気力が落ちてしまうこともあるそうです。
社会的フレイル
これが意外でした。
- 人と会う機会が減る
- 外出しなくなる
- 会話が減る
- 趣味がなくなる
- 家にこもりがちになる
こういう状態も、
フレイルにつながるそうです。
確かに、
人と話さないと、
気力も体力も落ちていきそうですよね。
だから、
- 友人とランチに行く
- 趣味を持つ
- 旅行に出かける
- 誰かと交流する
- 推し活を楽しむ
そんな「人とのつながり」や「楽しみ」を持つことも、
実はとても大事なのかもしれません。
フレイルというと、
運動や筋力の話ばかりを想像していましたが、
「社会とのつながり」も、
健康には大きく関係しているんですね。
「まだ元気だからこそ」意識することが大切
フレイルの記事などを読むと、
どうしても
「かなり高齢になってからの話」
に感じてしまいます。
でも実際には、
60代くらいから少しずつ始まることも多いそうです。
しかも怖いのは、
本人が気づきにくいこと。
ゆっくり進むので、
- 最近ちょっと疲れやすい
- 階段が面倒
- 歩くのが遅くなった
- 外出がおっくう
そんな変化を、
「年齢のせい」で流してしまいがちです。
だからこそ、
“まだ元気なうち”から意識することが大切なんですね。
転んだことで、少し考え方が変わりました
今回の私は、
幸い大きなケガにはなりませんでした。
でも、
もし転び方が違ったら。
もし骨折していたら。
そこから一気に筋力が落ちたり、
外出が減ったり、
自信をなくしたり…。
そんなふうに、
生活が変わってしまうこともあるのかもしれません。
実際、
高齢者の骨折から寝たきりにつながる話は、
よく耳にします。
「まだ大丈夫」
そう思える今こそ、
少し立ち止まって考えるタイミングなのかもしれません。
健康寿命については、
以前こちらの記事にもまとめています。
まだまだ「戻れる状態」と言われているフレイル。
次回は、
実際にどんなことがフレイル予防につながるのか、
私自身も調べながらまとめてみたいと思います。
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