はじめに|最近“ドキドキ”していますか?
突然ですが、最近ドキドキしたことありますか?
動悸じゃないですよ(笑)。
“きゅん”とかからの“ドキドキ”のことです。

私はしょっちゅうしています。
推しに。
「推し活」が当たり前になった時代
この「推し」という言葉も、すっかりメジャーになりました。
「推し」や「推し活」という言葉を使っても、
今では皆さんすんなり受け入れてくれますよね。
もともとはアイドルなど、
自分がひいきにしている人に情熱を注ぐ活動を指す言葉として使われていましたが、今では推す対象もずいぶん広がっています。
アイドル、俳優、歌手、スポーツ選手、アニメのキャラクター。
鉄道やお城、動物だって「推し」になる時代です。
そう考えると、推し活って特別な人だけがするものではないのかもしれません。
推し活歴30年の私
私はというと、推し活歴30年になります。
でも若い頃は、誰かのファンになることってなかったんです。
本も漫画も音楽も大好き。
でも、人に関しては広く浅くタイプ。
むしろ、
「何かにのめり込むって、ちょっと気持ち悪い」
とさえ思っていました。
……ごめんなさい(笑)。
そんな私のところに、30歳のとき突然舞い降りたんです。
推しが。
いわば“30デビュー”(笑)。
そこから30年以上。
推しのいたグループは数年前に解散しましたが、
今でも私の中でも、
そして長年一緒に応援してきたファン仲間の中でも、
色褪せずに輝き続けています。
実はこんなに推しがいます
一推しの彼は今も活動しているので、もちろん現在も一推し。
でも実は、それ以外にも推しがいます。
・一推しの彼
・二推しの彼
・ミュージカル
・グループアーティスト
・女性アーティスト
・アニメ(声優さんではありません)
・そして乗り鉄
……こうして並べると、自分でも驚くほどのオタク気質(笑)。
人間の推しが30歳までいなかっただけで、小説や漫画、音楽はもともと大好きでした。
つまり私は、もともと素質があったんですね。
気づくのが遅かっただけ(笑)。
推しのためならどこへでも
気がつけば、今までの人生の半分以上を推し活とともに過ごしています。
推しのためなら、北は真駒内から南は宮古島まで飛びます。
札幌に日帰りしてコンサートを観て、その前後は普通に仕事。
推しが宮古島で歌うと聞けば、沖縄まで飛びます。
チケットを取る。
飛行機や新幹線を取る。
ホテルを探す。
仕事を調整する。
そして気がつけば、旅まで楽しんでいる。
このブログの「軽やかに旅しよう」の中にも、実は推し活から始まった旅がいくつもあります。
推し活と旅。
私の場合、この二つはかなり深くつながっています。
推し活は“カミングアウト済み”
以前は、職場では推し活についてあまり話していませんでした。
でも少しずつカミングアウトして、今ではほぼ全員が知っています。
中には、
「うへっ」
と思っている人。
「頭おかしい」
と思っている人もいるかもしれません。
でも、全く気にしません。
だって……。
ある意味、頭おかしいですから(笑)。
「馬鹿じゃないの?」と言われたら
推しが札幌や沖縄で歌うと聞けば、行きます。
チケット代の何倍もの交通費をかけて。
飛行機に乗って。
ホテルに泊まって。
「馬鹿じゃないの?」
と言われたら、
「馬鹿ですよねぇ」
と答えます(笑)。
自覚はあります。
でも、好きだからやめられないんです。
そして私は、この推し活を人にもどんどんおすすめしています。
女性はもちろん。
男性にもおすすめ。
なぜなら私は、推し活には毎日の幸福感を高めてくれる力があると思っているからです。
推し活で幸せになるのは気のせい?
私は長年、推し活仲間を見てきました。
基本的にみんなハッピーです。
もちろん落選すれば落ち込みます。
推しに何かあれば心配します。
チケットが取れなければ荒れます(笑)。
それでも、普段からずっと機嫌が悪い人って、
私の周りにはあまりいません。
もちろん、これはあくまで私の周りの話。
でも最近では、推し活と幸福度やウェルビーイングとの関係は、実際に研究の対象にもなっています。
2024年に公表された
「幸福度と『推し活』についての一考察」でも、
推し活をしている人ほど幸福度が高いという調査結果などをもとに、推し活と幸福度の関係が考察されています。
つまり、
「推しがいると、なんだか幸せ」
という私たちの感覚。
まったく根拠のない話でもなさそうです。
「幸せホルモン」と呼ばれる脳内物質
「幸せホルモン」という言葉を聞いたことはありませんか?
よく名前が挙げられるのが、
・ドーパミン
・オキシトシン
・セロトニン
です。

もちろん、
「推しを見れば、この3つが全部ドバドバ出る!」
なんて単純な話ではありません(笑)。
ただ、ワクワクする。
好きなものに愛情を注ぐ。
心が満たされる。
推し活には、私たちが「幸せ」と感じる要素がたくさんあります。
ここからは、私の推し活をこの3つの物質の働きと重ねて考えてみます。
ドーパミン|“次の楽しみ”がある強さ

ドーパミンは、脳の「報酬系」に関わる神経伝達物質です。
やる気や意欲、報酬への期待などとの関係が知られています。
推しの予定が発表された瞬間。
私の頭はフル回転します。
・日程は?
・仕事との兼ね合いは?
・有休は取れる?
・日帰りできる?
・泊まる?
・飛行機?新幹線?
そして無事チケットが取れれば、次は、
・何を着る?
・美容院はいつ行く?
・ネイルは?
・メイクは?
もう大忙しです(笑)。
でも、この時間が楽しい。
私の場合、推し活は当日だけではありません。
「次に推しに会える」
そう思った瞬間から、すでに始まっています。
そして当日は、好きな人に会い、声を聴く。
奇跡的にこちらを見てくれた……ような気がする(笑)。
微笑みかけてくれた……ような気もする。
まさに、
「うれしい!楽しい!大好き!」
の状態です。
“次の楽しみがある”。
これは、毎日を過ごすうえでかなり大きな力だと私は思っています。
オキシトシン|好きなものに愛情を注ぐ

オキシトシンは、人とのふれあいや親密な関係などに関わる物質として知られています。
「愛情ホルモン」などと呼ばれることもあります。
推し活そのものによってオキシトシンが分泌される、と単純に言い切ることはできません。
でも、推しを好きになると、ものすごく愛情を注ぎます。
元気でいてほしい。
活躍してほしい。
幸せでいてほしい。
新しい仕事が決まればうれしい。
評価されれば、自分のことのように喜ぶ。
……本人は私のことなんて知りませんけどね(笑)。
それでも、人や何かを「好き」と思う気持ちは、自分の心まで温かくしてくれます。
さらに推し活では、同じものを好きな仲間とのつながりが生まれることもあります。
私には30年来のファン仲間がいます。
推しがつないでくれたご縁です。
これも私にとっては、推し活からもらった大きなものの一つです。
セロトニン|心を整える働きを持つ物質

セロトニンは、精神の安定などに関わる神経伝達物質です。
厚生労働省のe-ヘルスネットでも、
ドーパミンなど他の神経伝達物質の情報をコントロールし、精神を安定させる働きがあると説明されています。
推し活をすればセロトニンが増える、と言い切るつもりはありません。
でも私は、推し活をしているとよく動きます。
早起きして遠征。
駅を歩く。
会場まで歩く。
ライブでは立つ。
時には踊る。
感動して泣く。
そして終わったあとは、
「ああ、楽しかった」
と満たされた気持ちになります。
少なくとも私にとって推し活は、
心を動かし、体を動かし、
日常から少し離れる時間になっています。
推し活は“幸せの好循環”を生む
推し活をしていると、
楽しみができる。
その日を目標に仕事をする。
予定を立てる。
出かける。
人に会う。
笑う。
泣く。
そして、
「また次まで頑張ろう」
と思う。
私はこの繰り返しを30年以上続けています。
好きなことに夢中になる。
たったそれだけのことのようですが、
私にとっては人生を支えてくれたものの一つです。
推し活と幸福度の関係が研究されるようになった今、
「私がずっと楽しかったのは、あながち気のせいでもなかったのね」
なんて思っています(笑)。
推しがいると、周りにまで感謝したくなる
先日、解散するアイドルのファンの方に会いました。
最後のコンサートに当選したそうです。
その方が、
「道行く人全員に“ありがとう”って言って回りたかった」
と言っていました。
わかります。
ものすごくわかります。
送り出してくれる家族。
休める環境。
仕事があること。
お給料をもらえること。
一緒に喜べる仲間。
そして今日、ここに来られたこと。
全部に感謝したくなるんです。
心から、
「私、幸せだな」
と思える瞬間です。
まとめ|推し活は人生をちょっと幸せにする
「馬鹿みたい」
昔の私なら、そう思っていたかもしれません。
でも30年以上推し活を続けてきた今は、全く違います。
推しがいる。
次の楽しみがある。
好きなものについて話せる。
会いたい人がいる。
それだけで、毎日は少し楽しくなります。
推し活がすべての人を幸せにする、なんて言うつもりはありません。
でも、
好きなものに夢中になる力は、人生を豊かにしてくれる。
私はそう思っています。
だから私は、これからも推し活をおすすめします。
62歳。
まだまだドキドキしています。
もちろん、動悸じゃありません(笑)。
次回|推し活は最強のアンチエイジング?
推し活の魅力は、幸福感だけではありません。
推しに会うとなれば、美容院に行く。
服を考える。
メイクも考える。
少しでもきれいでいたいと思う。
……本人から見える距離かどうかは別として(笑)。
次回は、
「推し活は最強のアンチエイジング?」
についてお話しします。
出典
・宮田雅之「幸福度と『推し活』についての一考察」『敬心・研究ジャーナル』2024年
・厚生労働省 e-ヘルスネット「セロトニン」
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