少子化は誰の問題?|~出生率1.14という数字を見て思ったこと~

日々のつれづれ

出生率1.14という「静かな有事」

令和7年度の
合計特殊出生率が先日発表となりましたが、
相変わらず少子化に歯止めはかからず、結果は1.14!

男と女がほぼ同率。
とすると日本の人口を減らさないためには、
合計特殊出生率は2.07人が必要とされています。

それなのに1.14・・・。

これはかなりショックな数字で、
高市早苗氏が「静かな有事」

という言葉を使ったことにも頷いてしまいます。

「有事」ですよ、「有事」。

戦争と同じくらいのレベル感だということです。

このままだと日本人はどんどん減っていくことになります。

2050年頃には1億人を切り、
100年後には3分の1くらいになるとも言われています。

でも、なんとなくみんなが「自分にはあまり関係ない」と思っている。

そこが余計に怖い「有事」だと思うのです。

本当に関係ないのかな?

でも結構ありありでは?

少子化は私たちにも関係がある

まず直撃されるのは年金制度。

現役世代が高齢世代を支える制度ですから、
現役世代が支えられなくなったら制度そのものの維持が難しくなります。

今年生まれる赤ちゃんが、
支える側に回るのは20年後。

でもその頃には18年後とかになっているかもしれませんが・・・。

まぁ20年後として、私は82歳。

まだ生きていて、遊びは現役の可能性ありますねぇ。

しかも65歳以上の割合は40%近くになる見込みで、

新薬なんかが発明されていれば、
もっと多い割合になる可能性もあります。

私の年金を3人どころか
2人で支えなくてはいけなくなっているかもしれません。

年金保険料は高額になっていて、
「何のために働くのか・・・」と若い世代の労働意欲にも関わりそうです。

また、万が一介護状態になっているとしたら?

働く現役世代が少ないのですから、どの業界も人手不足。

特に介護の仕事に就く若者も少ないでしょうから、
介護難民になる可能性もあります。

AIでは代われない行政サービスも低下しそう。

ね、私の年齢にも関係するのではないかしら?

その下の世代だと、事の深刻さはさらに増していきますよね。

私は子どもを3人育てました

私自身は子どもを3人持ちましたが、
別に大層なビジョンがあったわけでも国のために産んだわけでもありません。

何となく、というのが一番正しいかもしれません。

ただ、若い世代の女性に「産んだ方がいい」とか
「産んでくれ」という気持ちはさらさらありません。

だってメリットもあるけれど、相当なデメリットもあると思うから。

私は以前、年金の男女差をテーマにした記事で、
子どもを産むことを
人生のリスクと考える女性がいても不思議ではない、という話を書きました。

年金は男女でこんなに違う/60代からの年金の話③

私は夫の扶養に入ったことはないので、
ダイレクトに自分の年金に関わることはありませんでしたが、

その代わりに3人の子どもを預けて働きながら、
ほぼワンオペの育児をしてきました。

今だったらきっと
ものすごく批判されるであろう育児もやってきつつ、
それでも、しばらくうなされるほど、また数年間は記憶がないくらいの激務でした。

人様にはおすすめしません。

私の精神と体力が頑強だったことと、
子どもたちが丈夫だったことが幸いでしたが、
今振り返ってもなかなか大変でした。

相当鍛えられているであろう自分の娘でさえ、ちょっと無理かな?と思います。

お金だけの問題ではない気がする

もちろん今の子育ては経済的なことが大きいのは間違いありません。

そのあたりは「異次元の少子化対策」や
自治体の努力で少しずつ改善してきているようにも見えます。

手当の拡充、医療費の無償化、公立高校の無償化など。

もちろん保育園に入りにくい地域もありますし、問題はまだまだ山積みです。

ただ、保育園や経済面といったハード部分は、
少しずつでも改善されてきているように思うのです。

それなのに、この10年で出生率は悪化の一途をたどっています。

そこには別の理由もあるのではないでしょうか。

今のお母さんたちは本当に大変そう

これは完全に私見です。

なんだか今のママたちって、
本当に大変なんじゃないかと思うんです。

妊娠前には葉酸を取らなくちゃ、この栄養が大事だとか。

妊娠したら生ものは気をつけなくちゃいけない、
旅行だってSNSでは批判の対象になったりする。

飲酒なんてもってのほか。

産まれたら、赤ちゃんにはこうしてああして。

映える写真を何百枚も撮って。

仕事復帰の際にはお菓子を配り、
そのお菓子にさえ「子どもを持てない人の気持ちを考えろ」と言われたりする。

私には絶対ムリ、ということばかりです。

私の最後の出産は26年前ですが、
その頃は誰もそんなこと言っていなかった気がします。

これを守ろうとしないものなら
「母親として失格だ!」と言われる。

まぁ、この批判。

驚いたことに同性の同じ立場の方からのものも多いようです。

「私だって我慢したんだから」という心理なのかな?

父親はどうした?

しかし、いつからこうなってしまったのでしょう。

人にはそれぞれ考え方があって、
妊娠や出産なんて一番個人的な問題です。

本来、人が口を出すべきものではないと思うんですけどね。

しかも、

「父親はどうした?父親も失格だ!」

とは誰も言わない(笑)

育児休暇の取得も大分進んできてはいるようですが、
(ちなみに私の働いている組織は育児休暇取得率目標90%以上です)

休んだはいいけれど、子どもが2人になっただけという赤ちゃん父も存在するみたいですし・・・。

これは息子に甘すぎた私たち世代の責任もあるかもしれませんね。

とにかく父親と母親の負担割合が違いすぎる。

これでは「損だから子どもを持ちたくない」という選択をする女性が出てくるのも不思議ではありません。

もっと言えば「損するから結婚しない」という選択だってあります。

私たち世代にできること

こういう意識の問題を社会全体で
少しずつ変えていかないことには、少子化は止まらない気がします。

それを「女性の学歴が高くなったからこんなことになった」なんて、

トンチンカンも甚だしい話ではないでしょうか。

私たち世代にできることがあるとしたら、

「だって母親なんだから」

とか

「まぁ~母親のくせに」

とか言わないこと。

昔はこうだったんだから、今もできるはずなどと押し付けないこと。

自分に息子がいる方は、特に気をつけたいところです。

そういう少しずつ、少しずつの積み重ねが、
ずっと先のスタンダードにつながるのではないかな?

まぁ、それだけではないと重々承知しつつ。

たくさんある「やるべきこと」の一つだと思うのでした。


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