「JRのおトクな使い方」シリーズ
「① 東海道新幹線はこう乗るとおトク」
「② 東日本は「トクだ値」で変わる」
「③ツアーを使うとここまで変わる」
「④年齢で変わるJRの割引|ジパングとミドルの使い方」
「⑤大人の休日倶楽部と大人の休日倶楽部パスの違い|旅がもっと自由になる使い方」
前回は、65歳以上の方が利用できる
「ジパング倶楽部」についてご紹介しました。
ジパングは、片道101km以上利用するとJRの運賃・料金が割引になる制度で、
遠出をする機会が多い方にはとても魅力的な制度です。
一方で、JR東日本には
「大人の休日倶楽部」
「大人の休日倶楽部パス」
という、よく似た名前の制度があります。
私自身も最初は、
「大人の休日倶楽部ってパスのこと?」
「ジパングとは何が違うの?」
「50代でも使えるの?」
と、少し混乱していました。
実は、
「大人の休日倶楽部」は会員制度。
そして、
「大人の休日倶楽部パス」は、
その会員だけが購入できる特別な乗り放題きっぷです。
この違いが分かると、とてもスッキリします。
今回は、
・大人の休日倶楽部ミドル
・大人の休日倶楽部ジパング
・大人の休日倶楽部パス
この3つの関係を整理しながら、
どんな旅に向いているのかも含めてご紹介します。
「大人の休日倶楽部」は50歳から入れる会員制度
まず覚えておきたいのは、
「大人の休日倶楽部」はきっぷの名前ではないということです。
JR東日本が運営する、50歳以上を対象とした会員制度で、
年齢によって2つのコースがあります。
- ミドル(50~64歳)
- ジパング(65歳以上)
つまり、
「ミドル」と「ジパング」は別々の制度ではなく、
どちらも大人の休日倶楽部という会員制度のコースになります。
そして、この両方の会員だけが購入できる期間限定の乗り放題きっぷが
**「大人の休日倶楽部パス」**です。
最初は少し分かりにくく感じますが、
会員証と会員限定商品の関係だと思うとイメージしやすいかもしれません。

50代なら「ミドル」、65歳からは「ジパング」
50歳になると、大人の休日倶楽部ミドルへ入会できます。
年会費は2,624円(税込)。
入会初年度は年会費無料です。
JR東日本・JR北海道エリアでは、
片道101km以上利用すると5%割引になります。
「5%だけ?」と思われるかもしれませんが、
新幹線を利用する機会が年に数回ある方なら、
年会費以上のメリットになることもあります。
さらに、会員限定旅行商品や、
今回ご紹介する大人の休日倶楽部パスを購入できるのも大きな魅力です。
65歳になると「ジパングコース」の対象になります。
ジパングについては前回詳しくご紹介しましたが、
JR東日本・JR北海道エリアでは、
片道101km以上利用すると30%割引になるなど、長距離移動にはとても心強い制度です。
つまり、
50代はミドル。
65歳からはジパング。
年齢によってコースが変わる、と考えれば分かりやすいでしょう。
「大人の休日倶楽部パス」は会員だけが買える特別なきっぷ
ここで登場するのが
**「大人の休日倶楽部パス」**です。
このパスは、
ミドル会員・ジパング会員のどちらでも購入できます。
2026年度の東日本版は、
普通車用で20,000円。
利用期間中の連続5日間利用できます。
対象エリア内であれば、
新幹線・特急・普通列車などを自由に利用でき、
普通車指定席も6回まで利用できます。
さらに自由席なら回数制限はありません。
もちろん、
途中下車しながら旅行を楽しむこともできます。
「今日はこの街でも降りてみよう」
「予定より少し先まで足を延ばそう」
そんな旅がしやすいのも、このパスの魅力です。
ただし、
東日本版では北海道新幹線(新青森~新函館北斗)は利用できません。
函館まで利用したい場合は、
東日本・北海道版など別のパスを選ぶ必要があります。
年に3回だけの期間限定だからこそ価値がある
大人の休日倶楽部パスは、
一年中いつでも購入できるわけではありません。
2026年度の東日本版は、
年3回だけ設定されています。
- 第1回 6月22日~7月4日
- 第2回 8月31日~9月12日
- 第3回 2027年1月18日~1月30日
この期間の中から、
連続する5日間を選んで利用します。
つまり、
「今日は使って、明日は使わない」
という飛び飛びの利用ではなく、
旅行の日程に合わせて5日間を決める仕組みです。
旅行の計画が決まったら、
パスだけでなく宿泊先や指定席も早めに押さえておくと安心です。
ジパングとパス、どちらがおトク?
ここまで読むと、
「結局、ジパングとパスはどちらがおトクなの?」
と思われるかもしれません。
実は、その答えは旅のスタイルによって変わります。

例えば、東京から仙台へ1泊2日で往復するような旅なら、
ジパングの30%割引を利用したほうがおトクになることがあります。
一方で、盛岡や秋田、新青森などへ足を延ばしたり、
途中で何都市か巡るような旅なら、
大人の休日倶楽部パスのほうがメリットを感じやすくなります。
つまり、
- 目的地が決まっている旅ならジパング
- 移動を楽しむ旅ならパス
というイメージです。
パスの魅力は、料金だけではありません
パスというと、
「通常料金より何円安くなるか」
ということばかり考えがちです。
もちろん、それも大きな魅力です。
でも、実際に旅を計画してみると、
私が一番魅力を感じるのは旅の自由度でした。
旅行では、
「今日は天気がいいから、もう少し先まで行こう。」
「桜が終わっていたから、違う場所へ行ってみよう。」
そんなふうに予定を変更したくなることがあります。
通常のきっぷなら、そのたびに追加の運賃が気になります。
でも、大人の休日倶楽部パスなら、
「せっかくだから、もう一駅先まで。」
そんな選択がしやすくなります。
私なら、弘前まで桜を追いかけたい
私は2026年4月に、友人と平泉を訪れました。
目的は世界遺産の中尊寺や毛越寺、そして祭畤温泉です。
とても楽しい旅でしたが、
残念ながら桜は少し見頃を過ぎていました。
そのとき思ったのが、
「もう少し北へ行けば、まだ桜が咲いているかもしれない。」
ということでした。
もし大人の休日倶楽部パスを利用していたら、
そのまま弘前まで足を延ばす旅も選択肢になったと思います。
例えば、
1日目
東京から仙台へ。
牛たんランチを楽しんでから一ノ関へ向かい、祭畤温泉に宿泊。
2日目
中尊寺や毛越寺、厳美渓をゆっくり観光。
夕方から新幹線を利用して弘前へ。
3日目
弘前公園を散策し、東京へ帰る。
このような旅では、通常なら新幹線代だけでもかなりの金額になります。
しかしパスなら、追加の運賃をあまり気にすることなく旅を続けられます。
もちろん、その年によって桜の開花時期は違います。
弘前まで行けば必ず満開とは限りません。
それでも、
「今日はもう少し北へ行ってみよう。」
そんな自由な発想ができることこそ、このパスの魅力ではないでしょうか。
えきねっとを利用するとさらに便利
大人の休日倶楽部パスは、えきねっとで購入できます。
旅行前なら、自宅で列車や座席の予約ができるため、とても便利です。
また、旅行中も指定席券売機やみどりの窓口で次に乗る列車の指定席を確保できます。
旅先で予定が変わることは珍しくありません。
だからこそ、
「次はこの列車に乗ろう。」
と、その場で予定を組み立てられる安心感は大きいと思います。
5日間すべて使わなくても十分おトク
「5日間乗り放題」と聞くと、
5日間ずっと旅行しなければ損だと思う方もいるかもしれません。
でも、私はそうは思いません。
例えば2泊3日の旅行でも、
通常料金がパスの金額を上回るようなら、それだけで十分利用価値があります。
無理に5日間使い切ろうとして予定を詰め込み過ぎるより、
ゆっくり温泉に泊まり、美味しいものを食べながら旅を楽しむ。
そんな使い方のほうが、大人の旅には合っているように感じます。
「元を取る」ことより、
「旅を楽しめた」
そう思えることのほうが、私は大切だと思っています。
利用する前に知っておきたいこと
大人の休日倶楽部パスは、とても便利なきっぷですが、利用する前に知っておきたいこともあります。
- 利用できるのは会員本人のみ
- 東日本版では北海道新幹線(新青森~新函館北斗)は利用できない
- 普通車指定席は6回まで
- 人気の時期は宿や指定席が早く埋まる
特に、宿泊先と指定席は早めに予約しておくと安心です。
こんな方におすすめです
大人の休日倶楽部パスは、
次のような方には特におすすめだと思います。
- 東北方面への旅行が好き
- 温泉を巡る旅を楽しみたい
- 桜や紅葉など、季節を追いかけて旅をしたい
- 一つの街だけでなく、何都市か巡りたい
- 途中下車や寄り道を楽しみたい
反対に、
目的地が一か所だけで往復する旅なら、ジパングやえきねっとの割引、旅行会社のツアーのほうがおトクになることもあります。
「いつでもパスが一番」ではなく、
旅のスタイルによって使い分けることが大切です。
まとめ|旅をもっと自由に楽しむためのきっぷ
前回ご紹介したジパングは、
目的地が決まっている旅に向いている制度です。
一方、大人の休日倶楽部パスは、
旅そのものを楽しみたい方に向いているきっぷだと思います。
途中で予定を変えたり、
気になる街で途中下車したり、
「もう少し北へ行ってみよう。」
そんな自由な旅ができることは、料金以上の価値があります。
50代なら「ミドル」。
65歳からは「ジパング」。
そして、東北を周遊するような旅では「大人の休日倶楽部パス」。
旅の目的やスタイルに合わせて使い分けることで、JRの旅はもっと楽しく、もっと充実したものになります。
私も次回は、このパスを使って「もう一駅先まで足を延ばす旅」を計画してみたいと思っています。
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「真駒内セキスイハイムアイスアリーナ遠征|ホテル・アクセス・終演後のリアル体験」
「JRのオトクな使い方①|東海道新幹線はこう乗るとおトク」
「JRのオトクな使い方②|東日本はトクだ値で変わる」
「JRのオトクな使い方③|ツアーを使うとここまで変わる」
「JRのオトクな使い方④|年齢で変わるJRの割引|ジパングとミドルの使い方」
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