口の健康が健康寿命を左右する!8020運動とオーラルフレイル

健康

以前に
「フレイルを考える」シリーズの記事で、

フレイル予防の3本柱は
「運動」「栄養」「人との交流」であり、
「栄養」の中にはオーラルフレイルを防ぐことも重要だとお話ししました。

今回は、そのオーラルフレイルを予防するためにも、

また美容のためにも、お口の健康について考えてみたいと思います。

「8020運動」をご存知ですか?

皆さん、「8020(ハチマルニイマル)運動」
という言葉はご存知かと思います。結構浸透していますよね。

1989(平成元)年から
当時の厚生省と日本歯科医師会が推進してきた運動で、

「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」
という取り組みです。

自分の歯が20本残っていれば、
食生活にほぼ満足できると言われています。

そう言われてみれば、昔は
(自分から見た)おじいちゃん、おばあちゃんは

入れ歯の人が圧倒的だった記憶があります。
実際、90歳近い私の父親も総入れ歯です。

この取り組みが始まってから35年以上が経過し、
現在では80歳で20本以上自分の歯が残っている人は

半数を超えるまでになりました。
(厚生労働省WEBマガジンより)

医療の進歩だけではなく、
歯科検診や毎日のセルフケアが

広く浸透した成果と言えるのかもしれません。

怖い歯医者さんに叱られた話

実は何年前だったか定かではないのですが、
私は左上の奥歯を一本失っています。

その隣に、ほぼ横向きに生えていた親知らずに
長年押され続けていた歯で、
一念発起して親知らずを抜いたところ、

その歯も歯ぐきも弱くなっていて、
その後保たなかったのが原因です。

磨きにくい場所だったことも影響していたようです。

その時に、めちゃくちゃ怖い歯医者さんに歯磨きについて叱られました。

「3分は必ず磨いてるんですけど……」

と言った私を鼻で笑い(笑)

「3分?歯はね、一本一本について
裏表きちんと磨いたら3分じゃ絶対に終わらないよ!

歯と歯ぐきの境目に45度の角度で、
何往復かさせないと!裏表だよ!
その後フロス使うの!
短くったって10分以上はかかるんだよ!」

と。

実は私は筋金入りの歯医者嫌いです。
途中で行かなくなったために、

行きづらくなってしまった歯科医院が市内に何軒もあります(笑)。

実はその歯科医院にも、
あまりにも怖かったので行かなくなってしまったのですが(笑)、

さすがに少し怖くなり、
通いやすく優しそうな歯医者さんを探しました。

それ以来、3か月に1回の定期検診は欠かしていません。

最初の頃は出血もあり、
歯ぐきも腫れ気味だったようですが、
1年が経ったころから問題ないと言われるようになりました。

夜の歯磨きには20分ほどかけています。

一本ずつ10~20往復、裏表を丁寧に磨き、
奥歯の横は特に念入りに歯ブラシを入れて磨きます。

そのために歯ブラシは、
怖い歯医者さんおすすめだった

ヘッドが小さく、毛先の細いものを使用しています。

さらに歯間ブラシとフロスも使い、
歯と歯の間までしっかり掃除しています。

今考えると、あの歯医者さんには感謝しなくてはいけません。

お陰様で歯の方は昔の治療跡が傷んで、
ときどき治療が必要になることもありますが、
歯ぐきは全体的に問題ありませんと言われています。

このまま18年後にも自分の歯がしっかり残っているよう、

頑張りたいと思っています。

やはり歯科検診は本当に大切です。

痛くなってからではなく、ぜひ定期的に受診していただきたいと思います。

最近注目されている「舌圧」

歯と同じくらい、最近注目されているのが

「舌圧(ぜつあつ)」です。

最近よく耳にしませんか?
美容の面でも、若い世代がSNSなどで発信しています。

舌圧とは、

”食べ物を噛んだり飲み込んだりするときなどに、舌が上あごへ押し付ける力”のことです。

舌圧が低くなると、飲み込む力が弱くなり、
誤嚥(ごえん)や低栄養につながるおそれがあると言われています。

また、二重あごやフェイスラインのたるみにも関係するといわれており、

美容面からも注目されています。

これ、大問題です(笑)。

まずは少しチェックしてみましょう。

黙っている時、意識しなくても舌は上あごについていますか?

安静時は、舌が自然に上あごについている状態が理想とされています。

口呼吸の習慣がある方は、
舌が下がっていることも少なくありません。

その他、舌圧が低下したサインとしては、

・食事中にむせることが多くなった
・食べ物が喉につかえる
・滑舌が悪くなる(特にサ行・タ行など)
・食べこぼしが増える

などがあります。

若い頃に比べると、
粉の多い食べ物(落雁など)が飲み込みにくくなったという方もいらっしゃるかもしれません。

普段は無意識に行っていますが、
意識してみると、

食べ物を飲み込む時に舌をしっかり使っていることがよく分かります。

オーラルフレイルは
初期の段階では自覚しにくいものですが、

早いうちから予防することで、
食べる楽しみを長く保ち、

健康寿命の延伸にもつながると考えられています。

健康のためにも、美容のためにも、
元気なうちから意識しておきたいですね。

今日からできる舌のトレーニング

オーラルフレイルの時にご紹介した
「パタカラ体操」はもちろん、
その他にもこんな体操があります。

舌の突き出し運動

舌を思い切り前に突き出し、5秒間キープ。

これを10回ほど繰り返します。

舌の押しつけ運動

舌先を左右の頬の内側へ強く押し付けます。

頬の外側から手で押し返し、
その力に抵抗するように10秒間キープ。

左右それぞれ5回ほど繰り返します。

実際にやってみると、
顔の筋肉をかなり使うことがよく分かります。

フェイスラインの筋肉を使うので、
美容面でも続ける励みになりそうです。

舌を突き出すくらいなら運動より気軽にできますから、

私も続けてみようと思っています。

やはり「たるみにもいい」と聞くと、少しやる気が出ますよね(笑)。

まとめ

年齢を重ねても、自分の歯でしっかり噛み、
自分の力で飲み込めることは、
健康寿命を延ばすうえでとても大切です。

歯だけではなく、
舌や口の周りの筋肉も衰えていくため、

毎日の歯磨きや定期的な歯科検診に加え、
舌のトレーニングを取り入れることもオーラルフレイル予防につながります。

「まだ大丈夫」と思っている
今だからこそ始めることが、一番の予防です。

健康のためにも、美容のためにも、
歯と舌を大切にして、

いつまでも自分の歯で美味しく食事を楽しみたいですね。

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