【2026年4月中旬】
東京駅7時56分発のはやぶさで、一ノ関駅へ。
今回は、同年代女子3人で出かける一泊二日の岩手旅です。
この旅の目的は3つ。
「一口もち膳」を食べること。
世界遺産・平泉をめぐること。
そして、祭畤温泉(まつるべおんせん)かみくらで、
少し贅沢な宿時間を過ごすこと。
桜にはほんの少し遅かったけれど、
静かで美しい景色と、美味しいもの、そして温泉。
60代女子3人、大満足の「大人のごほうび旅」になりました。
まずは一関名物「一口もち膳」へ
一ノ関駅に到着したら、まずはレンタカーを借ります。
駅周辺を少し散策したあと、向かったのは
「三彩館ふじせい」。
この旅の第一の目的は、
テレビで見てからずっと食べてみたかった
「一口もち膳」をいただくことでした。

これです。
小さなお皿に、ひとくちサイズのお餅がずらり。
あんこ、納豆、くるみ、じゅうね、ずんだ、ふすべ、ごま、しょうが。
そして、お雑煮。
真ん中には口直しの大根おろしが添えられています。
一関・平泉地方には、
昔から暮らしの中に餅食文化が根付いています。
冠婚葬祭や季節の行事など、
さまざまな場面で餅料理が食べられてきたそうです。
小さなお皿が並ぶ様子はとても可愛くて、見た目にも楽しい。
「次はどれにする?」
なんて言いながら、女3人で少しずついただきます。
私は、しょうがとずんだが特にお気に入りでした。
旅の始まりから大満足です。
世界遺産・毛越寺へ|平安の浄土庭園にうっとり
次に向かったのは、毛越寺(もうつうじ)。
中尊寺は翌日にゆっくり見ることにして、まずはこちらへ。
ほとんどの桜は見頃を過ぎていましたが、
そこに一本だけ、見事な枝垂れ桜。

「桜、あった!」
途端にテンションが上がる私たち(笑)
本堂をお参りしたあとは、有名な浄土庭園へ。
大泉が池を中心に広がる浄土庭園は、まさに「美しい」という言葉がぴったりです。

池の水面に映る木々を眺めながら、ゆっくり歩きます。
毛越寺では現在も、遣水に盃を浮かべ、
流れてくるまでに和歌を詠む平安時代の歌遊びを再現した「曲水の宴」が行われています。
平安時代の人たちも、この場所で四季の移ろいを眺めていたのでしょうか。
静かで、優雅で、時間までゆっくり流れているように感じました。
桜は、この年かなり早かったそう。
「いつもなら今から満開なんだけどね」
そんなお話も聞きました。
少し惜しかったけれど、それでも十分素敵です。
達谷窟毘沙門堂|岩壁に抱かれるように建つお堂
続いて向かったのは、達谷窟毘沙門堂(たっこくのいわやびしゃもんどう)。

ここは、とにかく景色が不思議。
大きな岩壁に抱かれるように、朱色のお堂が建っています。
達谷窟毘沙門堂は、岩窟に毘沙門天を祀ったと伝わる場所。
現在の毘沙門堂も岩壁を背にした懸崖造りで建てられています。
「なんでこんなところに?」
思わず見上げてしまう迫力です。
朱色のお堂と大きな岩壁の組み合わせが、とても印象的。
境内には大きな枝垂れ桜もありました。
これが満開だったら、どれほど美しかっただろう。
またしても桜への未練が少々(笑)
でも、歴史や言い伝えを知ってから見ると、さらに面白い場所でした。
厳美渓へ|エメラルドグリーンの水に癒される
次は厳美渓へ。

エメラルドグリーンの水。
大きな岩肌。
そして、流れる水の音。
目の前に広がる景色を眺めているだけで、
気持ちがすっと静かになります。
岩場の近くまで歩いて行くこともでき、
かなり近くで渓谷を楽しめました。
そして、岩場の上に人だかり。
その先にあったのが、厳美渓名物の「空飛ぶ団子」。
籠にお金を入れると、対岸のお店までロープを伝って籠が移動。
今度は、その籠にお団子が入って戻ってきます。
私たちは頼まなかったのですが、人の注文をしばし見学(笑)
これ、見ているだけでもかなり楽しいです。
今回のお宿は「祭畤温泉かみくら」
そして、いよいよ今回のお宿へ。
祭畤温泉(まつるべおんせん)かみくら。

ここもテレビで見て、
「行ってみたい!」
と思っていた温泉宿です。
栗駒山麓の静かな場所にある宿。
今回選んだのは、
<着物×料理×美人の湯>
心も身体も整う retreatコース
というプランでした。
現在も公式サイトに掲載されている宿泊プランです。
私たちは15時には宿に到着するようにして、
宿時間をたっぷり楽しむ計画にしました。
ラウンジにはコーヒーやお茶が用意され、自由にいただけます。
せっかく少し贅沢な宿に泊まるなら、
ぎりぎりに到着して寝るだけではもったいない。
最近は「宿そのものを楽しむ旅」が、とても好きになりました。
特別室「雲井」でのんびり
今回のお部屋は、特別室「雲井」。

白木の床に、すっきりとしたインテリア。
木のぬくもりを感じる、とても落ち着くお部屋でした。
女3人で泊まっても、ゆったり。
荷物を置いて、お茶を飲んで。
「いいねぇ」
「落ち着くねぇ」
すでに全員、かなり満足(笑)
着物に着替えて夕食へ|大人女子にはたまらない時間
このプランの楽しみのひとつが、着物レンタルと着付けです。
私は黒を基調にした夜桜柄の着物に、白い帯を選びました。

こんな感じ。
帯はマジックテープ仕様で、まったく苦しくありません。
部屋まで来て着付けをしてくださるので、本当に楽。
着替えたあとは、女3人でしばし撮影会(笑)
若い頃とはまた違うけれど、
60代には60代の楽しみ方があります。
旅先で着物を着て、美味しいものを食べる。
こういう時間も、大人旅の醍醐味ですね。
温泉とジャパニーズフレンチ|この夕食は忘れられない
温泉に入ったあとは、いよいよ夕食です。
そして、この夕食が本当に素晴らしかった。
ジャパニーズフレンチのフルコース。

一皿ずつ運ばれてくるたびに、
「きれい!」
「これ美味しい!」
女3人で大騒ぎです(笑)
器も盛り付けも美しく、目でも楽しめるお料理。
ワインにも日本酒にも合う、大人のごほうびごはんでした。
「これを食べに来るだけでも価値があるかも」
本気でそう思ったほど。
この旅で食べたものの中でも、特に印象に残っている夕食です。
夜はもう一度温泉へ
夕食のあとは、もう一度温泉へ。
ゆっくりお湯につかって、あとは寝るだけ。
ドライヤーがダイソンだったのも、個人的にはかなり大事(笑)
そして浴衣ではなく、着やすい館内着だったのも高ポイントでした。
旅館の浴衣。
寝ている間に大変なことになるのは、私だけでしょうか(笑)
朝はのんびり|朝風呂に行かない人です
寝心地がよくて、朝までぐっすり。
友人たちは朝風呂へ。
私は朝風呂が苦手なので、部屋でのんびりします。
朝から温泉。
憧れはあるんです。
でも、私はどうもダメ(笑)
朝食は洋風と和風から選べました。
私は和風を選択。

少し添えられていた野菜カレーが絶品で、ぺろりと平らげてしまいました。
ちなみに宿代は、私たちが宿泊したプランで一人35,000円ほど。
決して安い宿泊ではありません。
でも、着物、温泉、お料理、
そしてゆっくり過ごす宿時間まで含めると、
私には十分満足できる「ごほうび旅」でした。
2日目はいよいよ世界遺産・中尊寺へ
2日目。
今回の旅の最大の目的、中尊寺へ向かいます。
私たちは「坂の上駐車場」を利用しました。
中尊寺の公式サイトによると、
坂の上駐車場から本堂までは約240m。
第一駐車場からは約850m、第二駐車場からは約700mです。
もちろん、下から月見坂をゆっくり歩いて上るのも素敵だと思います。
ただ、足に不安のある私は、無理をしない。
行きたい場所へ行くために、使えるものは使います。
これも、私の「軽やかに旅するコツ」のひとつです。

境内に入ると、空気が変わったように感じました。
静謐で、厳かで、美しい。
木一本一本まで計算されているようでいて、自然そのものにも見える。
若い頃にも中尊寺を訪れたことがあります。
でも、
「こんなに美しい場所だったかな」
と思いました。
年齢を重ねてから訪れると、
同じ場所でも感じ方がまるで違います。
急いで次へ行こうと思わない。
立ち止まって木を見る。
水面を見る。
お堂を見る。
ただ、その場所にいる。
そんな旅ができるようになったのかもしれません。
金色堂の美しさは、写真では伝えられない
そして金色堂へ。
それはそれは素晴らしく、心を奪われる佇まいでした。
特に螺鈿細工の美しいこと。
しばらく見とれてしまいました。
金色堂の内部は撮影できません。
でも、もし撮影できたとしても、
あの美しさを写真で伝えることはできなかっただろうなと思います。
これは、ぜひ直接見ていただきたい。
そう思う場所でした。
旅の最後は気仙沼へ
新幹線まで少し時間があったので、そのまま海へ向かいました。
気仙沼までドライブです。
東日本大震災の津波の高さを実感する場所もあり、いろいろなことを考えました。

その日の海は、とても穏やか。
並ぶ漁船。
静かな海。
新しい海辺のカフェ。
美しい景色を眺めながらも、簡単な言葉ではまとめられない、いろいろな思いを感じる場所でした。
また桜の季節に、必ず
一泊二日でめぐった岩手旅。
世界遺産。
温泉。
美味しいもの。
そして、女3人で過ごす楽しい時間。
すべてをゆっくり堪能しました。
振り返ってみても、本当に「ひたすら美しい場所」をめぐった旅だったと思います。
ひとつだけ心残りなのは、桜。
あと少し早ければ、満開だったのに。
毛越寺にも。
達谷窟にも。
美しい枝垂れ桜がありました。
だからこそ、また来る理由ができました。
次は、満開の桜を見に。
そう約束して、岩手をあとにしました。
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