前日は、晴明神社、
京都の人気イタリアン「ORTO」、
松栄堂本店、
貴船神社、
そして貴船の川床料理と、
初夏の京都をたっぷり満喫しました。
二日目は少し趣向を変えて、
京都市街を離れた大原から比叡山へ。
京都というと、お寺や神社がたくさんあって
「どこへ行けばいいの?」と思われるかもしれませんが、
今回訪れた場所は、どこも緑が美しく、
歩いているだけで心が穏やかになるような場所ばかりでした。
歴史ある寺院を巡りながら、
初夏ならではの青もみじ、苔庭、紫陽花、
そして琵琶湖を望む絶景まで楽しめた、
とても贅沢な一日をご紹介します。
緑に包まれて迎えた朝
宿泊したのは、東急ハーヴェストクラブ京都鷹峯。
市街地の喧騒から少し離れた静かな場所にあり、
窓を開けると聞こえてくるのは鳥のさえずりだけ。
部屋から見える景色は、一面の新緑。
京都の街中にいることを忘れてしまうほど自然が豊かで、
「今日は気持ちのいい一日になりそう」と朝から気分も上がります。
近くには「ROKU KYOTO」もあり、
このエリア全体がまるで森のリゾートのよう。
京都には何度も来ていますが、
こういう過ごし方もいいなと思いました。
京都・大原へ
ホテルを出発し、車で向かったのは京都・大原。
市街地から40分ほど走るだけで、
空気が少しひんやりと変わります。
京都といえば清水寺や金閣寺など有名な観光地を思い浮かべますが、
大原は昔ながらの里山の風景が残る静かな地域。
田畑や山々に囲まれ、
どこか時間がゆっくり流れているような空気があります。
観光客も市街地ほど多くなく、
大人がゆっくり京都を楽しむにはぴったりの場所だと思います。
新緑の三千院へ
まず訪れたのは、
大原を代表する名刹、三千院。
石段を上がり山門へ向かう道は、青もみじのトンネル。
夏の日差しをやわらかく遮ってくれる木漏れ日が、とても気持ちよく感じました。

この階段を見た瞬間、
「京都へ来たなぁ」
そんな気持ちになります。
歴史ある石段をゆっくり上がっていく時間さえ、旅の楽しみのひとつです。
三千院とは
三千院は、約1200年前に最澄によって開かれた天台宗の門跡寺院。
門跡寺院とは、皇族や皇室ゆかりの僧侶が住職を務めた格式高い寺院のことです。
京都でも特に由緒あるお寺の一つとして知られ、
紅葉の名所として有名ですが、
新緑の季節も負けない美しさがあります。
建物の中から庭園を眺める時間は、本当に贅沢。
慌ただしく歩き回るのではなく、
縁側に座って景色を楽しみたくなる、そんなお寺です。
この場所、私たち世代だと、
「♪京都 大原 三千院 恋に疲れた女がひとり」の歌がすぐ頭に浮かびます(笑)。
静かな境内を歩いていると、
思わず口ずさみたくなりました。
”恋に疲れて癒されに来る場所”というのが分かる気がします。
苔庭の美しさに感動
三千院といえば、有清園の苔庭。

一面に広がる苔は、
まるで緑のじゅうたん。
日の当たり方によって色が変わり、
濃い緑から明るい黄緑までさまざまな表情を見せてくれます。
よく見ると、可愛らしい「わらべ地蔵」があちこちに隠れています。
「あ、いた!」
「今度はあそこ!」
そんなふうに探しながら歩くのも三千院の楽しみ。
派手な演出は何もないのに、
気付けば何枚も写真を撮っていました。
年齢を重ねると、こういう静かな景色の美しさが以前より心に響くようになった気がします。
紫陽花も見頃
訪れたのは6月。
境内では紫陽花がちょうど見頃を迎えていました。

青、紫、白…。
緑の中に咲く紫陽花はとても上品。
雨の京都も素敵でしょうが、
この日は青空も見え、爽やかな景色を楽しめました。
紅葉の季節も素晴らしいですが、
「初夏の三千院もぜひおすすめしたい」。
そんな気持ちになりました。
建礼門院ゆかりの寂光院
続いて向かったのは寂光院。
平家物語にも登場する建礼門院徳子が、
壇ノ浦の戦いの後、平家一門の菩提を弔いながら静かに暮らしたと伝えられる尼寺です。

山門をくぐると、そこには苔むした庭園。
池には睡蓮が浮かび、
鳥の声だけが聞こえます。
京都には多くのお寺がありますが、
寂光院にはどこか特別な静けさがあります。
華やかさよりも、「心を落ち着かせる場所」。
そんな印象でした。
2000年には放火により
本堂が焼失するという悲しい出来事もありましたが、
その後再建され、現在の本堂は美しく整えられています。
歴史を知って歩くと、この静かな景色にも重みを感じました。
比叡山ドライブ
午後は比叡山へ。
京都から比叡山ドライブウェイを走る時間も、この旅の楽しみでした。
山道を登るにつれ気温も少しずつ下がり、窓を開けると気持ちのいい風。
京都の夏は暑いイメージがありますが、山の上は別世界です。
日本仏教の母山・比叡山延暦寺

延暦寺は最澄によって開かれた天台宗の総本山。
1200年以上の歴史を持ち、日本仏教の中心ともいえる存在です。
法然、親鸞、栄西、道元、日蓮など、多くの高僧たちがこの山で修行を積みました。
「日本仏教の母山」と呼ばれる理由も納得です。
境内はとても広く、東塔・西塔・横川の三つのエリアに分かれていて、一日では回りきれないほど。
今回は東塔周辺を中心に歩きましたが、それでも十分見応えがありました。
鮮やかな朱色の根本中堂。
静かな森。
山全体が信仰の場になっていることを肌で感じます。
歴史好きの方はもちろんですが、
建物に詳しくなくても、
この空気感だけで訪れる価値がある場所だと思います。
琵琶湖を一望
比叡山を訪れたらぜひ立ち寄りたいのが展望台。

目の前には日本最大の湖、琵琶湖。
「大きい!」
思わず声が出ました。
空と湖の境界が溶け合うような景色は、
本当に気持ちがよく、しばらく何も考えずに眺めていました。
さらに面白かったのが県境。

道路には「京都」と「滋賀」の文字。
もちろんまたいで写真を撮りました(笑)。
旅先では、こういうちょっとした遊びも楽しいものです。
京都にも、心を奪われる「色」がありました
京都といえば桜や紅葉を思い浮かべます。
もちろんそれらも素晴らしいですが、私は今回改めて「初夏もいいな」と思いました。
青もみじ。
苔庭。
紫陽花。
静かな山寺。
そして比叡山から望む琵琶湖。
どれも派手ではありませんが、
その分だけ心に残る景色ばかりでした。
京都といえば桜や紅葉を思い浮かべる方が多いかもしれません。
でも、今回歩いてみて心に残ったのは
**初夏の「京都グリーン」**でした。
鮮やかな青もみじ、苔庭のみずみずしい緑、山々の深い緑。
どこを歩いても緑が本当に美しく、
思わず何度も足を止めてしまいます。
宮古島では息をのむような
**「宮古ブルー」**に感動しましたが、
京都には京都だけの美しい緑がありました。
同じ「心を奪われる景色」でも、その色はまったく違います。
旅を重ねるたびに、
その土地ならではの色に出会えることも、
私が旅をやめられない理由の一つです。
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